喫煙は成人アトピー性皮膚炎の悪化因子になりうる

 ドイツで成人の中程度から重症のアトピー性皮膚炎患者908名(男性58.7%、平均年齢41.9歳)について、喫煙群352名(現喫煙者226名、10年以内の喫煙者126名)と非喫煙群556名(非喫煙者461名、10年以上の非喫煙者95名)の2群に分けて比較した。

 病変の範囲は2群間で同程度だった。赤み、むくみ、ぶつぶつ、ごわつき、乾燥に関しては2群間に差はなかったが、滲出液、かさぶた、すり傷に関しては喫煙群で有意に多かった。また、喫煙群では非喫煙群に比べて症状が落ち着いている期間が短く、痒みの程度が強かった。

 

JEADV 2022, 36, 413421