慢性蕁麻疹では原因が見つからないことが多く、抗ヒスタミン剤やステロイド剤の内服が効かないことがある。
2003年から2012年の間に内服薬が効かない慢性蕁麻疹患者122名を調査した。その結果、初診時に81名に鉄欠 乏症がみられた。抗ヒスタミン剤の内服を継続しつつ、30~45日間鉄剤を投与した。2ヶ月後には全員の血清鉄が正 常化し、64名は蕁麻疹が緩解し、17名は80%以上改善した。特に副作用は認められなかった。
Dermatologic Therapy
Volume 27, Issue 4, p223-226, July/August, 2014